4歳児の着ぐるみ

こどもが生まれる前から憧れたのが、よちよち歩きのちいちゃな我が子と

手を繋いで歩くことでした。

でも、長女のヘルワ、長男のヤッラーは、歩き始めると、繋ごうとする手を

振りほどいて、ぱ～っと走ってどこかへ行ってしまう子たちだったので、

おちおち立ち話もできなかった

そんな子たちだったので、添い寝をしなくても生まれた日からひとりで

寝てくれたし、甘えられることもあまりなかったなぁ。



それに対して末っ子シュクランは超がつく甘えん坊のおかあちゃんっ子。

あかちゃんの頃は抱っこしていないとダメ、布団に寝かせると泣いてしまうので、

どうやって洗濯や掃除してたのか記憶にない程、1日の大半抱っこしてましたよ。

そんなベッタリな子だったので、念願叶って手を繋いで歩けたのは、シュクランが

初だったような

スキンシップも小さい時から

「欧米人か」

と突っ込みたくなる程濃厚にしてくるのですが、最近は親子のスキンシップと

いうよりも、赤面する位、恋人へのスキンシップのような激しさなのです。

恋人なんて言葉、4歳児は知らんやろなぁ、と思いつつ、冗談交じりに

「シュクランとおかあちゃんは恋人同士」

と聞いてみたところ、真顔で

「そうだよ。でも、そんなこと言ったら、おとうちゃんに怒られちゃうよ」

サラリと答えるではありませんか

4歳児と思えないドキっとする発言は、これまでも時々してたけれど、

さすがにビックリ。

実はシュクラン、4歳児の着ぐるみを着たおとななんじゃないのかな。

精神年齢はとうちゃんのハビービより上かもしれない。

いや、確実に上に違いない。



年の離れたねえちゃん、にいちゃんを見ているからか、一人前扱いしないと

嫌がり、洗濯物をたたんだり、食事の配膳の手伝いも3歳から自発的にして

くれています。

最近は台所仕事に興味があるのか、食器洗いに夢中なシュクラン。

途中から石鹸の泡で遊びだすんですけどね。

そんなシュクランくん、

「今日のおやつはぼくが作るからね」

と言いますので、作ってもらいました

ミッフィー＆イルカのビスケット。

クッキーカッターも自分のお気に入りを選びました。

下手に手を出すと自尊心を傷つけるので、最低限しか手伝っておりません。

上手に、美味しくできたね

自分でおやつを作りご満悦のシュクランに、

「おとうちゃんとおかあちゃんは恋人同士かな」

と聞いたところ、

「ブブ～ッ　シュクランがおかあちゃんのコイビトなの」

ですと。

ハビービとふたりでいる時に割って入ってきて、本気でとうちゃんに

どついたりしてるもんな。

思春期になる頃には忘れちゃうんやろけど、シュクランには4年間で

一生分以上の愛情を貰ったからそれで充分



ハビービ曰く、シュクランとアマルは

「地球以外のどこかの星で、ふたりは恋人同士だったかもね」

とのことです。